5月31日(土)藻岩山の日イベント2日目
2014.05.31
さすがに標高531メートルの藻岩山の日(5月31日)です。山頂に着くとすでに登山者の方々が沢山いらっしゃいました。天候は今年も「晴れ!」で、真夏のようです。恒例の藻岩山の日イベントで、当会はきのこ鑑定団と野生の花観察会、当会の附田さんがつくったきのこ汁配食。きのこ鑑定団では会員持ち寄りのタモギタケなど10点ほど展示したがあまりの暑さで、どんどん乾き小さくなっていきました。今年は3月の大雪、4〜5月の高温と小雨できのこも野生の花も平年通りには姿を現してくれないようです。野生の花観察会は当会協力会員の山形誠一(札幌自然観察協議会)さん、尾方美智代さん、山川泰弘さん、中野常明さんに講師になっていただき、午前は10:30と臨時として11:00、午後は、14:00スタートで実施。ツタウルシのかぶれ注意から、マムシグサの雌雄の変化や見分け方、オオバナエンレイソウとミヤマエンレイソウ、クルマバソウとオククルマムグラの区別に参加者の皆さんから「似ているのにねえ、確かに違うわ」と声があがりました。ゆっくりと散策したので、フデリンドウやアオチドリなど目立たない花もしっかり観察できました。
ところで皆さん、エゾニワトコやガマズミがレンプクソウ科に変わったことご存じでしたか?どう見ても結びつきません。
1科1属1種だったレンプクソウは仲間が増えてしまいました。奥深いですね、30種程の花の説明の中で1番ビックリしたことです。11時配食のきのこ汁はカップの大きさを変えて、多くの方に美味しく食べていただき、藻岩山のイベントを楽しんでいたたきました。協力者:中田理事長、中田正、山形、山川、尾方、中野、大野、川上、本村、附田、和田。(和田記)
尚、さっぽろ自然調査官の丹羽真一さんにおたずねしましたところ、エゾニワトコが
スイカズラ科〜レンプクソウ科に最近変わったとされるのは、分類体系がエングラー分類〜APG分類というものに変わり、それに伴って大幅な所属替えが起きているそうです。このような分類の改訂はもともと古い分類体系に馴染んだ者、私達に大きな混乱をきたしておりますが、これも絶対ではありませんので除々に慣れていけばよいのではないでしょうか。実際、分類学者でない我々ががエングラー体系での科名を使ったところで、社会に迷惑をかけるわけではありません。おそらくはしばらく、古い分類体系と新しい分類体系が混在する状況が続くと予想されます。とのご返答をいただきました。今年のH26年2月に札幌市博物館活動センターの山崎真美さんにも野生の花の監修をお願いしましたが、スイカズラ科でOKでした。
「藻岩山の森林と関わるきのこたち」本に掲載の野生花は、私が科をも調べ掲載しましたので責任がありますので丹羽様に聞いてみた次第です。ご多忙のところ親切にご指導をいただき恐縮しております。本当に有り難う御座いました。(中田理事長記)