藻岩山に咲くラン

藻岩山きのこ観察会
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藻岩山に咲くラン
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 ラン科は、単子葉植物に分類され、世界に700属以上15000種、日本に75属230種があるという。その多くが美しく独特の形の花を咲かせる。藻岩山の登山道脇の草むらにも初夏から初秋にかけて10種を下らない自生ランが6枚の花びら(外花被3、内花被3)をつけた小花の穂を立て登山者を迎えてくれる。真ん中に立つ棒状は、ずい柱と呼ばれ雄しべと雌しべが合体したもので、その先端に花粉の塊をつけている。最下位の幅の広い花弁はランの花特有の唇弁である。
 他の内花被片二枚は同形で側花弁と言う。外花被片も唇弁の反対側のものと残り二枚がやや違った形をしている。前者を背萼片、後者を側萼片という。本来、花茎から花が横向きに出れば、唇弁が上になるのだが、多くのものでは花茎から出る子房がねじれて、本来あるべき向きから180°変わった向き、つまり逆さまになる。そのため、唇弁が下側になって、雄しべ雌しべを受ける形になる。

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