2023年度第1回研究部会活動報告
2023.09.25
中田洋子、小林孝人、大川原辰紀、荻原裕
9月10日(日)9時から、昨年度と同じ円山公園において、発生しているきのこを調査した。
発生しているきのこを目視で子細に確認するとともに、試料として採取し、午後から北海道大学総合博物館において顕微鏡による胞子の形態観察を行った。種の同定には、「北海道本州沖縄などのきのこたち」及び「原色新日本菌類図鑑」を用いた。
この日詳細に観察した種は、ナカグロモリノカサ、ハラタケ、ハラタケsp.、 コショウイグチ、コウジタケ、クリイロイグチモドキ、コツブホコリタケ、そしてソウエルビエラ インペリアスの8種。
昨年も研究部会で詳細に観察するなど見つけることの多い種。かさ中央部の褐色が濃いこと、かさの上に鱗片があること、根元がやや膨れること、傷つけると黄変することから現場にて同定(中田:カッコ内は同定者名。以下同じ。)。
かさが汚黄色で直径10p近い大きなもの。二重つば、かさや柄を傷つけても変色しない、数本が地下から束生している、胞子が楕円形などの特徴があったが、種の同定はできなかった。
現場にて同定(中田)。前日に平岡公園で当会が支援して実施された「きのこウオッチング」でも多く観察されていた。