5月31日(金)もいわ山の日
2019.06.06
5月31日は、ご存知、標高531m「もいわ山の日」。この日は春の藻岩山を広く楽しんでもらう目的から循環バスは無料。市民以外の人もロープウェイを安く乗ることができます。主なイベントは山頂や山腹駅で6月2日まで3日間続きますが、当会の協賛参加は5月31日の1日のみ。山頂の特設テントで札幌市環境局の環境共生・熊対策担当者とご一緒にイベント参加の呼び掛けと展示等(「きのこ」展示、「きのこ鑑定」案内、「きのこ汁」提供、「花・虫などの探索(生き物さがし)」案内。)を行いました。
これまで毎年7月下旬に行われていた「藻岩山自由研究博覧会」が今年から実施されなくなったことから、今回のイベントが当会の藻岩山頂での唯一の協賛行事となりました。それなのにこの日は金曜日で雨の予報。さらに、週末に運動会を控えた小学校が多いせいなのか?子供や登山の姿まで少なく、観光客もいつもの年には及ばないみたいな・・
人出が少なかっただけではありません。今年の札幌は雨量が極端に少なく、高温の日が続いたこともあってきのこが乏しく、用意できたのは多孔菌科のものばかり。これでは寂しいのでベニテングタケとタマゴタケの模型を展示して賑わいを演出しました。これは目を引きますね、立ち寄ってくれた人に「どっちが毒きのこ(だと思いますか)?」と聞くと、ほぼ全員がベニテングタケを指さします。同時に沢山の方から「こちら(タマゴタケ)は食べられるのですか?」と聞かれます。色からして食用きのことは思ってないようです。「こんなに美味しいきのこは無い。」としたり顔で答えます。傍に置いたマゴジャクシは手にとった人が「えっ、模型じゃないの?」と全員同じ反応をするのが面白かったことでした。
そんなわけで、「なんでもきのこ鑑定団」に持ち込まれたきのこはゼロ。「登山道で1センチもない黄色いきのこが固まって生えていましたよ〜」という登山者情報がありました。水分不足で成長しないタモギタケかと思われました。
雨不足ではありますが、この時期、藻岩山の木々は日々葉を広げている最中で11時と14時からの散策路探索(生き物さがし)には合わせて9人の参加がありました。丁度エゾハルゼミが出る季節のようで散策路脇の木々にもセミの抜け殻が見られます。形が面白いのですかさず写真に収めました。「生き物探し」には花&草木に関してエコロジーとフィールドワークに抜群の知識・感性を持つ当会の会員3人が参加していましたので、どんな質問に対してもユーモアをまぶした解答が戻ってきて楽しいひとときになったようです。
一方、12時開始のきのこ汁も開始時間前から大勢の行列ができて、準備した150杯が完配するのに多くの時間はかかりませんでした。協力していただいた河原、羽賀さんありがとうございました。5種類のきのこ(タモギタケ、エリンギ、ブナシメジ、マイタケ、シイタケ)の味がほどよく融け合って大変美味しくいただけました。インドネシアの女性達にも喜んでもらえましたが、はて!ハラール的には大丈夫だったかしらん・・
10時集合15時終了の充実した1日でした。
確認した花:ニリンソウ、ヒトリシズカ、クルマバソウ、オオカメノキ、チョウセンゴミシ、コンロンソウ、アオチドリ、オククルマムグラ、アオダモ、ルイヨウボタン、ルイヨウショウマ、ツシマアザミ、タニギキョウ、ミヤマエンレイソウ、エンレイソウ、フッキソウ、クルマバツクバネソウ、レンプクソウ、オクノカンスゲ、ハルサキヤマガラシ、ヒメフウロ、コウゾリナ、キバナノコウリンタンポポ、マイズルソウ、ブタナ 計25種
野花&樹木講師:山形誠一、山川泰弘、井村芳次。きのこ汁作成:河原正太、羽賀祥江。協力者:中田洋子(理事長)、内川准一、柳下文夫、柳下益子、大桃小やえ。(A班 内川記)